この記事は2014.10.09 Thursdayに書かれたものです。
Media Composerがビデオ・エディティング・システムとして完成されているという事はもちろんですが、ここまでは、5回に渡ってPro Toolsとの連携に関するお話をさせていただきましたね。
AAFやQuickTimeムーヴィーを使った連携はもちろんのこと、Video Satelliteでの同期に関しても解説させていただきました。
Video Satellite Optionを使ったMedia Composer & Pro Toolsの連携 >>
大規模なプロジェクトを抱えるファシリティなどでは、効率化の面でもVideo Satellite / Satellite Linkシステムが使用される事が多いのですが、そういった大規模なシステム構築を行わなくても、予算に応じたプロジェクトのインターチェンジが可能なのが、Media Composer / Pro Toolsの美点であるとも言えるでしょう。
それでは、AAF / QuickTimeを使用したPro Toolsの作業では、何の問題も起きないのでしょうか???
今回は、QuickTimeムーヴィーの扱いに関しての注意点をお話しましょう!
エンコード/デコードとは?
Pro ToolsでMAをされている方を含め、Macユーザーであれば、QuickTimeがなんのか???ある程度は理解されているでしょう。
QuickTime Movie Playerというソフトウェアもありますから、ムーヴィーを再生するものなんだろう、という認識も多いかと思います。
しかし厳密に言うと、QuickTimeはマルチメディア・ファイルを格納するための、ラッピング形式の一つと言う事が出来ます。
QuickTimeのファイルを作成すると、.movという拡張子が付きますが、これこそがラッピング形式を表しているのです。
プロフェッショナル・ビデオの世界では、よくMXFという名前を聞く事があるかと思いますが、このMXFもラッピング形式の一つです。
オーディオではあまり問題にならないのですが、ご存知の様にビデオ・ファイルの形式にはH.264、Mpeg2などの様々な形式があり、この様な圧縮形式の事をコーデックと呼びます。
これは巨大なファイル・サイズになりがちなビデオ・ファイルを、効率よく圧縮して小さなファイル・サイズに収めるためのものですが、目的のコーデックに圧縮する事をエンコード、圧縮されたコーデックを解凍する事をデコードと呼ぶのです。
このコーデックを汎用のソフトウェアで圧縮/解凍/再生するために、QuickTimeやMXF、AVCHDなどの形式でラッピングしたものがビデオ・ファイルとなるのです。
このラッピング、ご想像の通り、同じQuickTimeムーヴィー・ファイルであっても、コーデックが異なったものになっている場合が多々あり、QuickTimeなのにQuickTime Playerで再生出来ない(笑)という様な事が起こってしまう訳ですね!
特に、QUickTime Xになってからは、レガシーと言われる古いコーデックに対応しなくなったので、OS標準のままだと、今までは再生出来たのにOSアップデートしたら再生出来ないムーヴィーが出てきた!というコトにもなりかねません。
それは、Avid Video Engineが搭載されたPro Tools 11でも同様の事が言え、Pro Toolsに読込めない、または読み込みは出来るけれどもパフォーマンスが悪い、などの問題が出てきているのです。
これはPro Toolsに受渡しをするQuickTimeを、どのソフトウェアでどのような設定でエンコードしたのか???というコトに大きく左右されます。
Avidでも、Pro Tools 11のビデオ・エンジンの改善に力を入れていますが、現状で最も問題なくPro Toolsで読み込み出来るQuickTimeムーヴィーにエンコード出来るのが、実は当たり前ですがMedia Composerなんですね(笑)
こういったところでも、さすがに同じメーカーからリリースされているDAWだというコトが出来るのですが(笑)ビデオ/オーディオの垣根がなくなったとも言える現在の制作環境では、もうMedia Composerは必須のものである、というコトが出来るでしょう!
引き続き、MCに関しての情報、Tipsなどを追加していきますので、ご意見や取り上げて欲しい内容など、リクエストを頂ければ優先して記事にしていきますので、ご連絡お待ちしています!
Media ComposerやPro Toolsに関しての個別の疑問にもお答えいたしますので、お問合せはお気軽に!
お問合せはこちら >>
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大規模なプロジェクトを抱えるファシリティなどでは、効率化の面でもVideo Satellite / Satellite Linkシステムが使用される事が多いのですが、そういった大規模なシステム構築を行わなくても、予算に応じたプロジェクトのインターチェンジが可能なのが、Media Composer / Pro Toolsの美点であるとも言えるでしょう。
それでは、AAF / QuickTimeを使用したPro Toolsの作業では、何の問題も起きないのでしょうか???
今回は、QuickTimeムーヴィーの扱いに関しての注意点をお話しましょう!
エンコード/デコードとは?
Pro ToolsでMAをされている方を含め、Macユーザーであれば、QuickTimeがなんのか???ある程度は理解されているでしょう。
QuickTime Movie Playerというソフトウェアもありますから、ムーヴィーを再生するものなんだろう、という認識も多いかと思います。
しかし厳密に言うと、QuickTimeはマルチメディア・ファイルを格納するための、ラッピング形式の一つと言う事が出来ます。
QuickTimeのファイルを作成すると、.movという拡張子が付きますが、これこそがラッピング形式を表しているのです。
プロフェッショナル・ビデオの世界では、よくMXFという名前を聞く事があるかと思いますが、このMXFもラッピング形式の一つです。
オーディオではあまり問題にならないのですが、ご存知の様にビデオ・ファイルの形式にはH.264、Mpeg2などの様々な形式があり、この様な圧縮形式の事をコーデックと呼びます。
これは巨大なファイル・サイズになりがちなビデオ・ファイルを、効率よく圧縮して小さなファイル・サイズに収めるためのものですが、目的のコーデックに圧縮する事をエンコード、圧縮されたコーデックを解凍する事をデコードと呼ぶのです。
このコーデックを汎用のソフトウェアで圧縮/解凍/再生するために、QuickTimeやMXF、AVCHDなどの形式でラッピングしたものがビデオ・ファイルとなるのです。
このラッピング、ご想像の通り、同じQuickTimeムーヴィー・ファイルであっても、コーデックが異なったものになっている場合が多々あり、QuickTimeなのにQuickTime Playerで再生出来ない(笑)という様な事が起こってしまう訳ですね!
特に、QUickTime Xになってからは、レガシーと言われる古いコーデックに対応しなくなったので、OS標準のままだと、今までは再生出来たのにOSアップデートしたら再生出来ないムーヴィーが出てきた!というコトにもなりかねません。
それは、Avid Video Engineが搭載されたPro Tools 11でも同様の事が言え、Pro Toolsに読込めない、または読み込みは出来るけれどもパフォーマンスが悪い、などの問題が出てきているのです。
これはPro Toolsに受渡しをするQuickTimeを、どのソフトウェアでどのような設定でエンコードしたのか???というコトに大きく左右されます。
Avidでも、Pro Tools 11のビデオ・エンジンの改善に力を入れていますが、現状で最も問題なくPro Toolsで読み込み出来るQuickTimeムーヴィーにエンコード出来るのが、実は当たり前ですがMedia Composerなんですね(笑)
こういったところでも、さすがに同じメーカーからリリースされているDAWだというコトが出来るのですが(笑)ビデオ/オーディオの垣根がなくなったとも言える現在の制作環境では、もうMedia Composerは必須のものである、というコトが出来るでしょう!
引き続き、MCに関しての情報、Tipsなどを追加していきますので、ご意見や取り上げて欲しい内容など、リクエストを頂ければ優先して記事にしていきますので、ご連絡お待ちしています!
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