この記事は2014.09.04 Thursdayに書かれたものです。
現在では、同じAvidブランドとしてPro ToolsがMedia Composerの仲間入りをしており、ご存知の様にPro Tools 11ではAvid Video Engineが搭載されていますね!
しかし、元々は別々のメーカーが別々に開発していたソフトウェア/ハードウェアを、統合しようとしてきた歴史があると言えます。
それが昔懐かしい(笑)AV Option|XLであったり、Mojo SDIを使ったPro Toolsでのビデオ・キャプチャリング/レイバックだったり、という事なのです。
当時はノンリニア・ビデオ編集は完全にプロフェッショナルのものであり、現在の様に気軽にHDビデオの編集など出来なかったという事情もあり、SDでありながら、これらのシステムもかなりハードルの高いシビアなシステム構築が当たり前でした。
ところが、コンピューターの処理能力の飛躍的向上や、巨大なビデオ・データを効率的に圧縮出来る技術が広まると、個人のアーティストやエンジニアはもちろんのこと、コンシューマー・レベルでもHDビデオの編集が簡単に出来る様になってきたのです。
こうなると、Pro ToolsをはじめとしたDAWでビデオの内容を確認しながら、簡単にMA作業を行いたくなりますよね?
Avidではこういった状況でも、Pro Toolsオーディオ・トラックの最大化とパフォーマンス最適化のため、Video Satelliteでのシステム構築を推進していると言えますが、もっと簡単にMedia Composerのシーケンスをインポートしたいという要望があるのも事実でしょう。
前置きが長くなってしまいましたが(笑)今回のテーマはここになります。
もちろん、Video Satelliteシステムの柔軟性や快適さを知ってしまうと、そちらを強くお勧めしたいところなのですが(笑)Video Satelliteを使用する場合でも今回のテーマは必要になってきますので、しばらくお付き合い下さい!
今後、Video Satelliteにも触れていく事があると思いますので、基本的な事はMiyaji Professional Divisionのwebページもご覧下さい!
Avid Video Satellite >>
ではファイルの互換性とは言っても、全く別のDAWであるMedia ComposerとPro Toolsで、どのようにしてプロジェクトをやりとりするのでしょうか?
そのために使われるファイルが、汎用のインターチェンジ・ファイルフォーマットである、Advanced Authoring Format、AAFファイルになるのです。
AAFファイルとは?
いろいろなところで解説させていただいているので、繰り返しにはなってしまいますが、以前、Digital PerformerのセッションなどをPro Toolsで読込む際、OMFファイルを使用された方もいらっしゃるでしょう。
OMFファイル自体も、AAFと同様、汎用のインターチェンジ・ファイルフォーマットの一つではあるのですが、いかんせん古くから策定された規格が元になっているため、持ち込まれたファイルがうまく開く事が出来なかったり、再現性が今一歩だったりと問題が多かったのも事実です。
そこで、OMFの汎用性を基本としながら、より汎用性と再現性の高くなったAAF規格が策定されました。
Media ComposerではこのAAFファイルを書出す事が出来ますし、Pro Toolsでは読込む事が出来るということになります。
このAAF、基本的にはシーケンス(セッション)に含まれるメディア(オーディオ/ビデオ)の情報を、タイムスタンプを保持した状態で汎用ファイルとして保存します。
メディア自体は、AAFファイルに含める事(埋め込み)も出来ますし、メディが保存されているフォルダにリンクする事も出来ます。
さらにタイムスタンプだけでなく、メディアののりしろ(実際に使われているメディアの前後に、編集用の余白を作る)を追加したり、フェード情報を追加する事や、Media Composer 7とPro Tools 11間であればクリップゲインの情報を含める事も出来ます。
しかしながら、異なるDAWのプロジェクトをやり取りするというAAFの性格上、プラグインのパラメーターなどは無視されてしまいます。
どうしても元のシーケンスで掛けたプラグインのサウンドを残しておきたい、という場合は、レンダリングして書出しておく必要があります。
その他、ビデオ・エディティングDAW間であれば保持されるビデオの情報も、オーディオDAWであるPro Toolsでは無視されてしまいます。
実際にMedia Composerで作業する場合、サウンドに関してはカット編集だけにとどめておいて、Pro Tools側で本格的なエディットを行うという場合が多いでしょうから、プラグインに関してはあまり深く考える必要もないかもしれませんね。
それでは、Pro Tools側でビデオを見るにはどうしたらよいのか?
また、実際にどのような形でプロジェクトの共有が出来るのか?
それについては次回お話いたしましょう!
Media ComposerやPro Toolsに関しての個別の疑問にもお答えいたしますので、お問合せはお気軽に!
お問合せはこちら >>
しかし、元々は別々のメーカーが別々に開発していたソフトウェア/ハードウェアを、統合しようとしてきた歴史があると言えます。
それが昔懐かしい(笑)AV Option|XLであったり、Mojo SDIを使ったPro Toolsでのビデオ・キャプチャリング/レイバックだったり、という事なのです。
当時はノンリニア・ビデオ編集は完全にプロフェッショナルのものであり、現在の様に気軽にHDビデオの編集など出来なかったという事情もあり、SDでありながら、これらのシステムもかなりハードルの高いシビアなシステム構築が当たり前でした。
ところが、コンピューターの処理能力の飛躍的向上や、巨大なビデオ・データを効率的に圧縮出来る技術が広まると、個人のアーティストやエンジニアはもちろんのこと、コンシューマー・レベルでもHDビデオの編集が簡単に出来る様になってきたのです。
こうなると、Pro ToolsをはじめとしたDAWでビデオの内容を確認しながら、簡単にMA作業を行いたくなりますよね?
Avidではこういった状況でも、Pro Toolsオーディオ・トラックの最大化とパフォーマンス最適化のため、Video Satelliteでのシステム構築を推進していると言えますが、もっと簡単にMedia Composerのシーケンスをインポートしたいという要望があるのも事実でしょう。
前置きが長くなってしまいましたが(笑)今回のテーマはここになります。
もちろん、Video Satelliteシステムの柔軟性や快適さを知ってしまうと、そちらを強くお勧めしたいところなのですが(笑)Video Satelliteを使用する場合でも今回のテーマは必要になってきますので、しばらくお付き合い下さい!
今後、Video Satelliteにも触れていく事があると思いますので、基本的な事はMiyaji Professional Divisionのwebページもご覧下さい!
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ではファイルの互換性とは言っても、全く別のDAWであるMedia ComposerとPro Toolsで、どのようにしてプロジェクトをやりとりするのでしょうか?
そのために使われるファイルが、汎用のインターチェンジ・ファイルフォーマットである、Advanced Authoring Format、AAFファイルになるのです。
AAFファイルとは?
いろいろなところで解説させていただいているので、繰り返しにはなってしまいますが、以前、Digital PerformerのセッションなどをPro Toolsで読込む際、OMFファイルを使用された方もいらっしゃるでしょう。
OMFファイル自体も、AAFと同様、汎用のインターチェンジ・ファイルフォーマットの一つではあるのですが、いかんせん古くから策定された規格が元になっているため、持ち込まれたファイルがうまく開く事が出来なかったり、再現性が今一歩だったりと問題が多かったのも事実です。
そこで、OMFの汎用性を基本としながら、より汎用性と再現性の高くなったAAF規格が策定されました。
Media ComposerではこのAAFファイルを書出す事が出来ますし、Pro Toolsでは読込む事が出来るということになります。
このAAF、基本的にはシーケンス(セッション)に含まれるメディア(オーディオ/ビデオ)の情報を、タイムスタンプを保持した状態で汎用ファイルとして保存します。
メディア自体は、AAFファイルに含める事(埋め込み)も出来ますし、メディが保存されているフォルダにリンクする事も出来ます。
さらにタイムスタンプだけでなく、メディアののりしろ(実際に使われているメディアの前後に、編集用の余白を作る)を追加したり、フェード情報を追加する事や、Media Composer 7とPro Tools 11間であればクリップゲインの情報を含める事も出来ます。
しかしながら、異なるDAWのプロジェクトをやり取りするというAAFの性格上、プラグインのパラメーターなどは無視されてしまいます。
どうしても元のシーケンスで掛けたプラグインのサウンドを残しておきたい、という場合は、レンダリングして書出しておく必要があります。
その他、ビデオ・エディティングDAW間であれば保持されるビデオの情報も、オーディオDAWであるPro Toolsでは無視されてしまいます。
実際にMedia Composerで作業する場合、サウンドに関してはカット編集だけにとどめておいて、Pro Tools側で本格的なエディットを行うという場合が多いでしょうから、プラグインに関してはあまり深く考える必要もないかもしれませんね。
それでは、Pro Tools側でビデオを見るにはどうしたらよいのか?
また、実際にどのような形でプロジェクトの共有が出来るのか?
それについては次回お話いたしましょう!
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